今朝は8時に起床。
ホテルの朝食を食べる。
見ての通り、味は普通としか言いようがない。
天気は快晴で絶好の観光日和だった。
幌内炭鉱変電所へ。
ここは予定になかったんだけど、ツイッターのタイムラインに出てきたので急遽、行くことに決めた。
月に2回ほどしか内部を公開していないレアスポットだ。
俺は電気には詳しくないのでよく分からないが何かの部材が無造作に投げ捨てられている。
内部に展示されている石炭。
終わった燃料のように思うかもしれないけど、石炭は国内での採掘はしていないが今でも大量に輸入しており発電用に使っている。
総発電量の20%を占めており、利用している石炭は年間で2億トンになる。
何かの操作パネル。
2階に上がることができる。
古い建物だけど、床はコンクリートなのでしっかりしている。
設備は東芝製のようだ
窓からは日差しが差し込む。
裏は簡単に回り込めるようになっていてメンテがしやすくなっている。
古い空き缶。
廃虚だけど観光地化されているので、後から置いたものかもしれない。
夕張へ移動。
炭鉱博物館を目指す。
到着。
ここでは夕張炭鉱の歴史を学ぶことができる。
夕張は言うまでもなく炭鉱で栄えた街で最盛期は12万人もの人口を誇ったが、現在は過疎化が進み1.5万人を切る規模になっている。
炭鉱で働く男たち。
俺は只でさえ体力がない上に喘息持ちなので、こんなところで働いたらガチで2、3か月で死ぬと思う。
閉山反対運動。
炭鉱は開発が進むにつれて地中深くに潜る必要があり、採掘コストが高くなってしまうらしい。
石炭自体の需要は今でも発電用として欠かせないものなんだけど、輸入した方が安くコストでは全く太刀打ちできないようだ。
家庭用の石炭。
俺が物心付いたときはすでにプロパンガスだったので、馴染みがないな。
炭鉱労働者のマネキン。
頭脳労働ができる時代に生まれて良かった。
肉体労働の時代では生きていける気がしない。
こんな小さな街に12万人も暮らしていたとは今では考えられないな。
夕張市内を探索する。
お盆だからかもしれないけど、お店はシャッターばかり。
町おこしのためか古い映画の看板が目立つ。
青梅あたりもそうだったと思うけど、廃れてくると苦肉の策で古い映画の看板を掲げる傾向にある。
喫茶店を見つけたので入ってみた。
良い感じの店内。
客は女性客がふたりだけだった。
朝食を食べたのでお腹の減り具体が微妙だったので、パフェを注文した。(650円)
甘くて美味しい。
コーヒーのモカを注文(450円)
家で飲むインスタントコーヒーに砂糖を入れるけど、喫茶店のコーヒーは美味しいのでブラックで飲む。
喫茶店の周辺を散策。
とにかく廃墟が多い。
この時期は良いけど冬場は豪雪地帯だろうし、住むのは大変だろうな。
倒壊した家屋。
吹き飛ばないよにネットがかけられている残骸も多かった。
街には人気がなく歩いている人が僅かな観光客を除くと誰もいない。
慰霊碑。
炭鉱の労働は事故と隣り合わせて亡くなる人も多かったようだ。
潰れた屋根。
誰も住まなくなると冬場に雪下ろしをする人がいなくなるので、重さで潰れるんだと思う。
廃虚都市、夕張。
とにかく人気がない。
映画の上映も今はやっていないようだ。
レストランもベニヤ板が打ち付けられている。
廃虚廃屋の連続。
幹線道路から外れれば無数にあるんだろうな。
人がいな過ぎてシカが普通に歩いている。
集合住宅が多いんだけど、人が住んでいる気配がない。
ほとんど交通量がない道路に錆びた陸橋。
何のためにあるのだろう、と疑問に思ったけど、近くに廃校になった中学校があった。
ここに通う生徒のための陸橋だったのだな。
廃止になった清水沢駅。
駅前の店舗もシャッターになっている。
自動車教習所。
かつては運転を習いにくる生徒で賑わっていたんだろうな。
教習所のコース。
田舎なので広くて運転し易そうだ。
多くの2輪教習生を苦しめたであろうS字コーナー。
俺も俺も最初の頃は脱輪したり、転倒したりと苦戦したな。
踏切も残っていた。
山田洋二監督の名作、幸せの黄色いハンカチのロケ地へ。
山田洋二監督の直筆メッセージ。
映画の中で武田鉄矢が運転していたマツダのファミリアも展示されていた。
高倉健が映画の中で働いていたのは夕張炭鉱だったんだな。
山田洋二監督の作品は数多と言えるほどあるけど、ロードムービーはこれ一本ではないだろうか。
一時期、山田洋二監督作品を手当たり次第、見ていた時期があったんだけど、幸せの黄色いハンカチは青春らしい青春がなかった俺が見ても良い作品だった。
日が暮れてきたので旭川に移動。
雨が降ってきた。
気温も22℃まで下がり、肌寒くなってきた。
夕張から旭川は130Kmもあり遠かったのでセイコーマートで休憩。
オリジナル缶コーヒーとアイスを食べた。
20時頃、ようやくホテルに到着。
荷物を置いて夕食を食べに出かける。
旭川の街並み。
本場の旭川ラーメンを食べようと思いGoogleMapで見つけた味特へ。
ビールを注文(600円)
雨が降っていて寒いので店内の蒸し暑さがありがたい。
醬油ベースのスープに油膜が張っている。
濃い目の味付けで美味しかった。
せっかくなんで食後に少し探索。
旭川駅。
旭川駅の内部はすごく広くてきれいだった。
これまでに見た全駅でナンバーワンかもしれない。
それくらい清潔感があり、洗練された雰囲気がある。
雨も強くなってきたので、ホテルに戻ることにした。
コンビニで晩酌用のビールとつまみを購入。
これをお供に旅日記を書いている。
明日はいよいよ稚内だけど、天気は悪そうだな。