新コロナ禍かつ旅先が何度も訪れた信州ということで気持ち的にはかなり微妙だった。
出発当日の朝に起きたときも「やっぱり止めようかな。」と思ったくらい。
とはいえ、旅行中止で家にいてもすることはないし、時間を持て余すだけなので、気合を入れて出発した。
出発早々、セブンイレブンでコーヒーを買う。
氷が入っているのでこの時期はありがたい。
コーヒーを飲みながら荷物チェックをやったんだけど、スマホの充電器を忘れていることに気が付いた。
クルマにUSBケーブルだけは常備しているので、ノートPC経由で充電することにして家には戻らなかった。
甲州街道に出て諏訪湖に向かい直進する。
何度も長野県に行っているのは高速を使わなくても甲州街道を直進すれば良いだけで手軽だからだ。
山梨県にある猿橋。
深い渓谷にかかっている。
甲州街道を走っているときに偶然見つけたので、立ち寄ってみた。
近くに古い水道橋があった。
こちらも重要文化財になっているらしい。
濁った水が真っ暗なトンネルに吸い込まれていく。
個人的には猿橋よりもこっちの方が好みだ。
甲州街道をひたすら北上する。
暑すぎるのでエアコン全開。
今年は7月の雨ばかりで涼しかったけど、8月に入ってから夏らしくなってきた。
昼飯はどうしようかな、と思っていたらハンバーガー屋を発見。
屋外で食べれば新コロナ感染リスクを減らせるので、これに決定。
ハンバーガー(900円)とレモネード(300円)を注文。
炎天下の中、テントの下で食べると海外旅行をしているような気分になる。
酸味の利いたレモネードが美味しい。
ハンバーガーを食べ終えたら引き続き甲州街道を北上。
市街地を抜けると交通量が減って走りやすい。
最初の目的地、山下清の放浪博物館に到着。
山下清は知的障害あるのだけれど、貼絵の才能に長けている。
18歳から31歳まで物乞いや野宿で全国各地を放浪したのだから行動力も凄まじい。
内部は撮影禁止なので、絵ハガキを載せる。
本物の絵は花火は丸めた紙を貼って表現してあり立体感がある。
近づいて見ると小さい紙が無数に張り付けてあり、常人では耐えられないような根気がいる作業だと分かる。
俺なんて同じようなことを繰り返すと発狂しそうになるので、絶対に無理だよ。
放浪中の山下清。
素っ裸である。
美術館の出口に物販コーナーがあるんだけど、めちゃくちゃ古い週刊誌が大量に売られていて驚いた。
しかも価格は200円という安さ。
俺は割とレトロ博物館とか昭和博物館とか行っているんだけど、そういうところに展示してあるくらい古いものだよ。
学芸員のオバサンに理由を聞いたところ山下清に関する記事を切り抜くために大量に収集し、不要になったものを処分しているらしい。
なので、ページに抜けがあるから200円という安さで販売できるそうだ。
それにしたって安いので一冊購入した。
昭和46年2月26日発行の週刊朝日である。
俺が生まれる前の雑誌を手に入れることができるとは思わなかった。
裏面の広告が普通の電卓だからな。
しかも84,800円もするし。
この雑誌の価格が80円なので、物価を考えたら今の価値でいくらになるんだ。
中の広告も超レトロな日産サニー。
特集はオイルショック。
記事は旅行中に暇になったらしっかり熟読したい。
諏訪湖に到着。
一面、水草が生い茂っている。
この売店にイナゴのソフトクリームやおやきが売っていて日記のネタとして食べようと思っていたんだけど、売り切れだった。
興味がある人はネットで検索してみてください。
高ボッチ山を目指す。
10年くらい前に初めて長野県に来た時も高ボッチ山は名前的に気になっていたんだけど、未踏だった。
道中の道路が狭く、割と対向車も多いので、要注意。
10Km近く細い山道を登り、ようやく到着。
ここから山頂まで直ぐだ。
日も暮れてきたし、標高が高いので風が冷たい。
マルバダケブキ。
最近、花の名前を検索するアプリがあるので、気になる花を調べられるのが良い。
耐寒性マイナス34℃と書いてあり感心した。
山頂に到着。
諏訪湖が一望できる。
運が良ければ雲海が見られるようだけど、今日はダメそうだ。
駐車場に戻る途中、無料のテントサイトを見つけた。
ゆるキャンというアニメで高ボッチ山にキャンプするシーンがあるけど、この時期は混み過ぎていてソロキャンは落ち着かないだろうな。
日が暮れてきたので、ホテルに移動。
GoToトラベルで3000円という安さで宿泊できた。
しかし、他にクルマが全く停まっていない。
ホテルにチェックインして、すぐに夕食を食べに出かける。
知らない街を歩く、というのも良い。
海外旅行に行けなかったので、インド料理で異国感を味わおうと思っていたんだけど、新コロナで休業中だった。
当てが外れてしまい代わりの店を探すが見つからずにどんどん日が暮れてくる。
スーパーに入っているカフェを見つけたので、ここに決めた。
ビールを注文。
とりあえず、これがあれば何でも良い。
一日中歩き回って疲れたし、暑いしで、冷たいビールが最高に美味しい。
牛すじの煮込みを注文。
人参やじゃがいもは煮込まれていないようで、固い。
代金はビールと合わせて1600円だった。
ホテルに戻ってきた。
古さは感じるけど、掃除はしっかり行き届いているようで問題なし。
部屋を出て直ぐに自動販売機がある。
この日記をアップロードしたら、もう一本飲んで寝るよ。
明日は美ヶ原でハイキングの予定。