ジブリ美術館のチケットを取った。
正面入口は過去に2回ほど通りかかかったことがあるけど、予約しないと入れないし、チケットも直ぐに売り切れてしまう。
それにファミリーやカップル向けの雰囲気が強いので遠慮していたけど、そんなことを気にしていたら永遠に機会がないので、思い切って訪問を決意。
夏に名古屋のジブリパークに行くので雰囲気を比較してみたいな、という思いもあった。
家を11時頃に出て三鷹駅付近のコインパーキングに到着したのが13時。
駅の近くだけど、一方通行で場所が悪いため安い。
隣駅の武蔵境に移動。
駅を出て直ぐそばにあるこのビルにアニメ制作会社が入居している。
J.C.STAFFだ。
J.C.STAFFは失礼ながら作品数は多いけど、作品の質は微妙な印象だったけど、レールガンは素晴らしく、特に劇場版のインデックスのクオリティは高かったので本気を出せばすごい制作会社なのだな、認識を改めた。
とにかく駅の目の前なので通勤は楽そう。
SHIROBAKOで何度も登場するスキップ通り。
ちなみにSHIROBAKOの制作会社であるP.A.WORKSは富山県にある。
つばさ家という家系ラーメン屋に入る。
ここもSHIROBAKOのモデルになった店でポスターもまだ貼ってあった。
全部乗せラーメンを注文(1,100円)
煮卵の半熟具合が完璧。
家で作るとどうしても固くなり過ぎたりで難しいんだよな。
サービスでホームランバーを貰った。
炎天下で暑いので嬉しい。
セブンイレブンで発泡酒を買ってしまった。
クルマで来ているけど、1本だけなら帰るまでの5時間で確実に抜けるので飲んだ。
昔は歩きながら酒を飲んでいるオッサンを見て、「家まで我慢できないのか。」と思っていたけど、自分がそうなってしまった。
我慢できないこともないけど、我慢する必要もないので、酒気帯び運転だけは確実に回避して飲む。
スタジオポノック。
2014年に宮崎駿監督が引退を宣言したため、制作部門が解体となった。
そこでジブリの制作陣が新作を作るために立ち上げた会社がスタジオポノックだ。
最初の長編作品は「メアリと魔女の花」で俺も見たはずなんだけど、全然、記憶にない。
絵柄や作風はジブリでも、やっぱり何かが足りないんだよな。
今年は2つめの長編作品になる「屋根裏のラジャー」が公開されるので、期待している。
SILVER LINK。
住所はここで間違いはないはずだけど、会社名の表示が見当たらない。
この制作会社はのんのんびよりや三ツ星カラーズなどの日常アニメの印象が強いけど、異世界転生ものも多いみたい。
俺はどうも異世界転生ものは苦手なんだよな。
スタジオピエロ。
昭和版のうる星やつらや最近だとキングダムの制作会社。
歴史のある制作会社なので、自社ビルかもしれない。
ここでジブリ美術館の予約時間に近づいたので、制作会社めぐりは中断にする。
炎天下の中、玉川上水沿いを歩く。
太宰治が投身自殺を試みた川として有名だけど、現在は水深10センチくらいで流れも緩やか。
幼稚園児ですら溺れるのは不可能だと思う。
ようやくジブリ感が出てきた。
ジブリ美術館は井の頭公園の隣にある。
予約客しか入れないはずなんだけど大行列。
予想は付いたけど、この美術館に一人で来ている人はガチで誰もいない。
館内は撮影禁止。
アニメの作り方や制作秘話、絵コンテなどが並ぶ。
ミニシアターでトトロのスピンオフ作品「めいとこねこバス」が上映されていて、それがとても良かった。
絵柄や雰囲気は俺が小学生のときに見た当時のままで、10分程度の作品だったけど、これだけでも来た価値がある。
2時間ほどノスタルジックなジブリの世界に浸り、アニメ再作会社巡りを再開。
ガイナックスが入居する雑居ビルである。
つわものどもが夢の跡、と言った感じでかつての栄光が全く感じられない。
これが、オネアミスの翼、エヴァやナディアを生み出した制作会社なのか。
ガイナックスは金銭トラブルや社長の強制わいせつ罪などで無茶苦茶になり、庵野秀明が優秀なスタッフを引き連れてカラーを立ち上げたので、本当に何も残ってないんだろうな。
ホームページはまだ存在するけど、オンラインショップには接続できないし、もう事実上、倒産しているのかもしれない。
Production I.G。
進撃の巨人や攻殻機動隊の制作会社だ。
スタジオピエロに続いて、これも自社ビルの予感。
中には亜人のオブジェクトが置かれていた。
たしかアニメがすごい中途半端なところで終わった気がする。
クルマで5Kmほど移動して、最後にやってきたのはスタジオジブリだ。
ここで名作の数々が生まれたのか。
スタジオジブリは住宅街の中にあって、交通量も少ない。
宮崎駿監督もときどきは散歩しているんだろうな。
隣には新社屋の建設予定地があった。
ご存じの通り、宮崎駿監督は2014年に引退を宣言したけど、その2年後に撤回して、「君たちはどう生きるか」の制作を開始した。
制作部門の解体で追い出されてスタジオポノックに行ったスタッフはどう思っているんだろう。
もしかして、案外、戻ってきたりしているのかね。
「君たちはどう生きるか」は7月14日に公開。
予告は一切しない、という方針なので、どのような作品なのか分からないけど、タイトルの説教臭さから言ってすでに危ない予感がしている。
ぜひ、杞憂に終わって最高傑作を届けてほしい。
新社屋も作るみたいだし、後継者を育てて、これからもアニメを作り続けるつもりなのかもね。
しかし、宮崎駿監督の才能に匹敵するものなんて、育てようと思ってどうにかなるものでもないし、息子の吾郎監督の作品を見ると遺伝もしてなさそうだから本当に厳しいだろうな。
ここ最近の世間の関心は新海誠作品に向いているので、来月の作品で一気に宮崎駿の世界に引き戻して、俺たちを驚かせてほしいな。
終わり。