韓国旅行への思い
韓国って反日だし、景色も日本と同じだって聞くし、どうもなぁ、と思っていた。
丁度、シルバーウィークという制度?できた頃で9月に長期連休を取れることなり、航空券を検索したら何と往復2万円以下、なら試しに行ってみるか、という気軽な思いから出発を決意したのであった。
【初日】仁川国際空港で両替、CIMカード、T-moneyを買う
とにかくまずは両替をする。
空港はどこの国でもレートがよくないので、1万円だけウォンにしたよ。
日本円と比べて、桁がひとつ大きいだけなので、計算は楽だね。
次にコンビニを探す。
Cimカード(3,000円)と韓国のSuicaにあたるT-money(250円)を購入する。
空港のコンビニは日本語は日本語が通じたので、何の問題もなくこれらを入手。
T-moneyは電車に乗れるだけじゃなくて、コンビニでの買い物にも使えるし、日本にいるときと同じで便利なので、買った方が良いよ。
Cimカードに関して、ひとつ面倒なのがアクティベーション。
タイあたりの東南アジア諸国だとCimカードを買うと何にも言わなくても店員がスマホにセットして使える状態で渡してくれるけど、韓国の場合は自分でやらないといけない。
日本語のマニュアルが付いているとはいえ、パスポートの写真を撮って送ったりしないといけないので、結構、大変だった。
手こずっていると近くに座っていたお姉さんが日本語で助けてくれた。
空港では韓国の伝統舞踊?みたいなものをやってた。
こういうのは何気に嬉しいですね。
ここからは電車でホテルに移動する。
とにかく早く荷物を置いて身軽になりたい。
車内の感じは日本と同じだった。
ちなみにこれは普通列車(280円)だけど、ソウル駅まで直通列車もある。
だけど所要時間は10分くらいしか変わらないし、値段は2倍なので、よっぽど急いでいなければ乗る必要ないと思う。
1時間くらいでソウル駅に到着。
印象としては、結構、こじんまりしているな、と思った。
首都ソウルの名前が付いているってことは、日本で言うところの東京駅にあたる、と考えると規模感的にはかなり小さい。
中はこんな感じ。
こういう広いロビーから空港に行く路線と地方にいく路線が出ていてすごく分かりやすい。
日本の駅って迷宮みたいになっているからね。
新宿駅なんて何度も行っているけど、未だに全容が掴めない。
良い感じに夕暮れ。
景色はほとんど日本と一緒。
ここから更に電車を乗り継ぎホテルの最寄り駅である明洞へ。
かなり活気のある繁華街で両替屋のレートも良い。
屋台も店もたくさんあるので、退屈しないと思うよ。
ホテルは明洞エリアに取るのがおすすめ
ホテルは明洞聖堂の近くのソウルグリーンレジデンスを取った。
セブンイレブンが目の前にあり、通りには屋台も出ている。
部屋はこんな感じで狭いけど、気にしない主義。
というか一人旅で寝るだけなら大きな部屋は不要。
ホテル内のWifiが高速で嬉しかったし、受け付けは日本語が通じた。
ホテルの周辺には屋台や店がある多いので食事には困らない。
けど、韓国はひとり飯の文化がない、ということを聞いていたので、結局、店には一度も入らなかった。
これには今更、後悔している。
明洞聖堂へ。
ライトアップされたゴシップ建築の教会は神聖な雰囲気。
夜風にあたりながら異国の空気を楽しむ・・・。
教会内の敷地には自動販売機があるので、コーヒー片手にゆっくりするのも悪くない。
値段は60円くらいなので、日本よりも安いね。
この後は歩いて、Nソウルタワーに向かう。
そしてインクラインに乗る。
距離的に短いので階段でも良いんじゃないか、と思った。
ソウルタワーに到着。
結局、電波塔なので、東京タワーと同じだよ。
チケットを買い展望台へ。
人が多すぎて、1時間以上も並ぶことになった。
ようやく展望台へ。
どう思う?
日本で言ったら、名古屋とかそれくらいの感じな気がする。
時間も22時を回り、疲労がピークになってきたのでホテルに戻る。
飯はコンビニ弁当にしたよ。
さっきも書いたけど、ひとりで飯屋に入る勇気と気力がなかった。
気を使わずに食べられるのが一番良い、と思っているけど、旅行中はもったいからコンビニ飯は止めた方が良いと思う。
【2日目】板門店ツアーに参加して北朝鮮との軍事境界線に行く
2日目。
今日は板門店へのツアーに参加する。
軍事境界線がある板門店には個人では行くことができないので、必ずツアーに参加する必要がある。
ツアー会社が入っているロッテホテルに行く。
ロッテは日本人からするとお菓子のイメージだけど、韓国ではホテルに百貨店、損害保険、レンタカーと幅広い。
韓国にとってロッテはヒュンダイやサムソンに並ぶ国を代表する企業なんだろうね。
2階にある旅行会社で受付を済ませる。
バスは満席だった。
日本語ツアーなので、客は日本人しかいない。
ぼっちで参加しているのは、俺を含めて3人くらいだったよ。
約1時間半程度で到着。
写真撮影は厳しく、決まった場所に加えて、角度まで指定される。
建物の中へ。
韓国の兵士はサングラスをかけている。
これは視線によって北朝鮮側から難癖を付けられないためなんだよ。
2階は博物館になっている。
ポプラ事件を再現したフィギュア。
国連の兵士が伸びすぎた木の枝を切ろうとしたところ、北朝鮮の兵士が怒って襲い掛かってきて、死者まで出る事態になってしまった。
軍事境界線に行く前に「死んでも仕方がない」」といった旨の同意書にサインをさせられる。
韓国と北朝鮮は停戦状態で戦争が終わった訳ではないので、いつ北が攻撃をしてきてもおかしくない、ということだ。
最近、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩総書記がここで会談を行ったのは、記憶に新しい。
終戦、そして南北統一は実現するのかもしれないね。
中には韓国軍の兵士がいて記念撮影に応じてくれる。
ガイドさんの話では、韓国人に課せられる2年間の兵役で語学と容姿に優れた人がここに配属されるそうだ。
帰らざる橋。
北と南で捕虜を交換するとき、捕虜には北に行くか、南に行くかの選択の自由が与えられた。
その選択は一度きりで、この橋を渡ったら二度と戻ってくるとこはできない。
だから、この橋は帰らざる橋と呼ばれている。
北朝鮮の通貨やお酒が買える。
この紙幣はセットで5000円くらいするので、欲しかったが買わなかった。
最後に昼食を食べてツアーはおしまい。
プルコギかビビンバを選択できたが、俺はプルコギを食べた。
ここで俺と同じようにぼっちで参加していた人と相席になったので、情報交換をしたところチムジルバンという韓国式のサウナが最高だと言っていた。
ソウルに戻り、世界遺産の昌徳宮(チャンドックン)へ。
敷地内はとにかく広くて、疲れる。
帰りの駅でたまたま見つけた竹島の模型。
ここだけでなく、他の駅にも同じものがあった。
韓国人の竹島に対する関心はかなり高いと思う。
日も暮れた頃にソウルにあるカジノへ。
セブンラックカジノという名前だ。
内部は撮影禁止だったので、写真はないが、マカオのカジノの比べると規模は10分の1程度と非常に小さい。
スロットを2000円ほどやったが、あっという間に負けたので、バカらしくなり30分もしない内に退散した。
疲れたので、ホテルに戻った。
そして、2日連続で夕食はコンビニ弁当にしてしまう。
【3日目】独立記念館で反日教育について知る
3日目。
電車を乗り継ぎ、天安駅に到着。
目的地の独立記念館は駅から離れているので、タクシーで移動する。
当然、バスもあると思うけど、うっかり鈍行列車で来てしまい時間をロスしたので、少し挽回しないと。
30分くらいで到着。
料金は1300円くらいだった。
独立記念館の駐車場は広く、ここはマイカーで来るところなんだろうね。
施設は非常に広く、メインの建物まで15分くらい歩く。
入場料は無料で、韓国では子供の頃に遠足で訪れる定番の施設らしい。
太極旗のツリー。
愛国心という芽をこの木のように大きく育め、という暗示だと思う。
見渡す限りの太極旗が棚引いている。
抗日運動に尽力した人々の像。
インフォメーションセンターで日本語のオーディオガイドを借りた。
「暴挙」、「蛮行」、「妄言」
この博物館で一番、多く目にする言葉はこの3つだった。
執拗なまでに日本を貶め、韓国を称える内容になっている。
日本兵のマネキンは蹴り飛ばされたり、殴られたり、酷い仕打ちだ。
女の子は当たり前のように平手打ち喰らわせている。
韓国人の反日思想はこのように教育として、小さい頃から叩きこまれる。
姓奴隷にするため、農村に赴き、年端もいかない女の子を拉致したそうだ。
性奴隷にされた女の子は小さな小屋に閉じ込められて、一日中、日本兵に辱めを受けた。
そして、いらなくなったら証拠隠滅ため殺害されたらしい。
また日帝は30人を超える村人を一か所に集めて、火を放ち焼き殺すいう蛮行に及んだ、
と、説明に書いてある。
焼き殺された村人達の遺骨。
抗日運動を行う朝鮮人は問答無用で牢屋に入れられた。
このように独立記念館は執拗なまでに反日思想を叩きこむものだったよ。
幼少の頃から、このような教育をされていれば、日本に対して敵対心を持つのは当然であろう。
帰りはバスで帰った。
バス停を降りたところ。
郊外の風景も日本に似ているよ。
高速鉄道で水原に移動。
駅からここまで迷いに迷った。
google mapを手掛かりにバスに入口と反対側で降りてしまった。
水原華城は王様の別邸で、1997年に世界遺産に登録されている。
山の横断するように作られているため、頂上を目指して登る。
疲れがピークだったので、こたえたよ。
保存状態の良い西門。
というか、ほとんど作り直しているね。
水原駅に戻り、ロッテリアで遅めの昼食をとった。
ハンバーガーは日本のものよりもサイズが大きい。
ソウル駅に戻ってきた。
せっかくなので、夜のソウル駅周辺を探索。
ライトアップされていてきれいだけど、実はホームレスが多い。
この写真を撮っている俺の後ろには、たくさんのホームレスが横たわっているのだ。
帰国日はソウル駅からの始発に乗るため、ここまでの電車がない。
そのため、試しにホテルがある明洞まで歩いて、所要時間を計ることにした。
約40分だった。
これくらいなら歩けないこともないので、最終日は徒歩でソウル駅に戻ることを決めた。
ハンバーガーを食べたばかりでお腹もあまり減っていなかったので、夕食は軽めにしたよ。
【4日目】日本の植民地化に反体制派を収容した西大門刑務所に行く
4日目。
9時半頃、西大門刑務所に到着。
すでに入口は遠足の小学生で溢れ返っていた。
この刑務所は日本の植民地時代に反体制派を収監する目的で造られたのだ。
閉じ込められる独立運動家。
日夜、日帝による執拗な拷問が繰り広げられたらしい。
これも拷問に使うもので、トゲの付いた箱だ。
この中に反体制派を閉じ込めて、左右から箱をゆすって痛めつけたそうだ。
薄暗い廊下。
独房はとても狭く、横になること以外、何もできない。
韓国も昔はハングルと漢字が混在していて、日本語のひらがなと漢字の関係に似ていたんだよ。
だけど韓国の漢字には日本語の音読み、訓読みに相当するものがなく、読み方は一つだったので、あんまり混在させるメリットがなかったみたい。
中庭では抗日運動を再現した演劇をやっていた。
突如、日帝の兵士が乱入する。
女学生の髪を掴んで引きずり回し、傍若無人な様子を演じている。
演劇を見ていた小学生からは、日本兵に対して、激しいバッシングが起こる。
反日教育の現場を垣間見ることができて興味深い。
世界遺産の宗廟(ジョンミョ)へ。
ここは土曜日以外はガイド付きでしか散策できない決まりになっている。
ガイド付きじゃないと入れないので、中はすごく静かだよ。
歴代の王様が安置してある。
次は「戦争と女性の人権博物館」へ。
場所的に不便なところにあって、バス停から15分くらい歩いた住宅街の中にある。
韓国が世界中に立てている慰安婦像。
撮影はこの像だけに限られていた。
この博物館は単に反日というだけではなくて、韓国軍がベトナム人女性に行った暴行についても、取り上げていた。
近くの定食屋で昼飯にする。
ビビンバを注文した。
戦争博物館へ。
ここは朝鮮戦争に焦点をあてた博物館なんだよ。
しかし、考えてみれば韓国の歴史は悲惨だよな。
第二次世界大戦が終わって日本の統治から解放されたかと思ったら、今度はアメリカとソ連の代理戦争に巻き込まれるんだからさ。
ここにも竹島の模型が置かれている。
戦時中の国民の暮らし。
悲惨な光景だよ。
プロパガンダ広告。
金日成が乗っていた自動車ということだ。
写真では分かり難いけど、すごく大きいんだよ。
こっちは李承晩が乗っていた乗用車。
全然、色あせない素晴らしいフォルムだよ。
北朝鮮の戦車。
めちゃくちゃでかくて、重厚感がすごい。
旅の終わり
ホテルに戻って仮眠をとり、翌朝4時。
ソウル発の5時20分の空港行きの電車に乗るため、歩いてソウル駅まで向かう。
雰囲気的には日本と同じで、深夜にひとりで歩いても危険な感じは全くないね。
7時55分発の飛行機で日本に帰国。
はじめての韓国旅行だったけど、楽しめたね。
日本と景色が似ているので、刺激はそんなにないけど、安心感があるので、海外旅行初心者には特におすすめです。