昭和の香りを未だに残す伊東温泉競輪と世界遺産

昭和への憧れ

私は30代後半なので、当然、昭和生まれ。
子供の頃は良かった、というつもりはないけれど、やっぱり古い建物を見るとやっぱり懐かしくて嬉しくなる。
多分、そんな思いってみんな持っているんじゃないかな。
今日は、昭和を色濃く残す伊東競輪とその周辺を紹介したい、と思う。

子供に戻ってもう1回、人生をやり直したいよ
MEMO
旅行日:2016年5月21日

昭和の香りを残す伊東温競輪場に行く


神奈川県の自宅から静岡県の伊東競輪場までクルマを走らせて、約2時間。
10時半頃に伊東温競輪場に到着。
5月も終わりに近づき、すでに夏を予感させる暑さだったよ。


長い階段を降りる。
この競輪場は山をくり抜いた盆地に建っているため、風の影響が少なく選手の実力を発揮しやすいレース場だということだ。


良い感じの古めかしい建物。


男性立ち入り禁止の婦人・子供コーナー。
写真撮影はヤバイかな、と思ったけど、誰もいなかったので大丈夫。


プレハブ小屋のベビールーム。


遊具があるけど、誰も使っていない。
競輪の全盛期には、子供の遊ぶ声で賑わっていたのだろうか。


休憩所。


競輪場は売店が安いんだよ。
焼きそばは250円、串カツは160円。
特に串カツは旨かったので、レースの合間を縫って3本くらい食べた。


屋内の売店。
かなり年季が入っているよ。


投票所。
雰囲気は完全に昭和60年代だよ。
幼かったあの日を思い出さずにはいられない。


屋内の休憩ポイント。


スポーツ新聞の予想。
外観は古いが記事は当然、今日のものだった。


観覧席のベンチ。
プラスチックがかなり煤けているが、機能的には問題なし。
もうすぐレース開始だというのに人はまばらだ。


ローカルアイドルのミニライブをやっていた。
客があまりにも少ない。
ファンの数は10人にも満たなかった。
ファンの会話を盗み聞きしたところ、「こんなに近くて照れるなぁ!」とウキウキしていた。


伊東繋がり、ということでエスパー伊東さんも来ていた。


お馴染みの芸を披露するエスパー伊東氏。


手袋が割れると、観客からは盛大な拍手が沸き上がった。
ちなみに観客はさきほどのローカルアイドルの10倍以上は集まったと思う。


2階はもっと錆びれているよ。


蛍光灯の器具は錆が進行している。


人がいなければ廃墟のような雰囲気すら漂う。


ドリンクは無料で飲める。
とは言っても、水と粉っぽいお茶だけだが。


消火器。


2階席からの眺め。
かなり見晴らしは良いよ。


レースが始まる。


白熱のレース展開!


当選車券!
しかし、100円しか賭けていないので、310円にしかならなかった。


払い戻しはこの先の機械でできるよ。


レストランは廃業していた。


14時頃に切り上げて、30Km先にある韮山反射炉に向かう。
2015年に世界遺産に登録されて以来、機会があれば訪れたい、と思っていたんだよね。
途中、見晴らしの良いところで休憩。

世界遺産の韮山反射炉


1時間ほどで到着。


反射炉は耐用年数が短く、もっと効率の良い溶鉱炉が後になって開発されたため、世界的にも現存するものが少なく大変、貴重である、ということだ。


ここから鉄を入れる。
溶けた鉄は右側の傾斜に沿って流れていき、型に流し込まれる、という仕組みだ。


展望台から。
鉄枠は史跡保存のため、後付けされたものなので、なければ印象も大分、異なるだろうね。
もっと見た目を変えない補強方法はないのかな。

伊東温泉で締める


伊東温泉で締める。
ここまで来て温泉に入らない理由はない。
無色透明でさっぱりした温泉だった。


帰宅途中。
今日は朝早かったので、疲れた。


たまには近所への日帰りの小旅行も悪くない。
最近は海外ばかりで、地元探索を疎かにしていたけど、まだまだ近場でも楽しめるところは残っていそうだね。